まず、HTTPS/HTTPとは何か? この記事を読んでいらっしゃる方で、ある程度Webのことを知っている方にはご説明の必要はないかもしれません。
ですが、さっぱりという方もいらっしゃると思いますのでまず最初にかみ砕いてご説明します。
 
まず、HTTPについて。
 
HTTPとは「Hyper Text Transfer Protocol(ハイパーテキストトランスファープロトコル)」の略です。
これは、インターネットを利用する環境でホームページのデータをやり取りする手順(通信規約)です。
HTTPという規則に基づいて、データがやり取りされているわけです。
 
さらに、HTTPSになると、Sが追加されますが、この最後の「S」は「Secure(セキュア)」のSです。Secureとは安全であるということです。
よくSSLという言葉を聞くかと思いますが、HTTPSの場合はこのSSL(Secure Socket Layer)というプロトコル(約束ごと)、厳密には現在ではTLS(Transport Layer Security)というプロトコルでやりとりされていますが、
便宜上、SSL(もしくはSSL/TLSと言ったりもします)ということだと思ってください。
 
ですから、HTTPよりもHTTPSの方が、例えばホームぺージでのデータのやりとりにおいては、データの暗号化をして通信のやりとりをするため、より安全な通信が保たれるということになります。
 
昨今は、企業ホームページや店舗のホームページでも、SSL化が進んでいますが、日本情報経済社会推進協会(JIPDEC)が2018年10月23日に公表した調査結果によると、SSL/TLS化を行っている日本国内の企業サイトは20.6%ということになっています。
意外に少ないと思われるのではないのでしょうか? ちょうど一年前ですので、現在ですと若干は上がっているだろうとは予測できますが、まだ多くの企業のホームページのSSL化は進んでいないと思ってもよいと思います。
 
そこで、本題に戻りますが、検索エンジン最大手のGoogle社が提供するWebブラウザ「Chrome」では、このSSL化を、サイト内のすべてにおいて実施していないと、将来的にhttpでリンク先のある画像やインラインフレームや音声、動画などは「通信がブロックされる」ということを発表しています。
 
これはどういうことかと申しますと、サイトのページを表示したときにはSSL化がされていても(ブラウザのURLの欄は、例えば、https://xanavision.co.jp/)と鍵マークが表示されて、「この接続は保護されています」という状況でも、そのサイトのコンテンツ内にある画像などの参照先がHTTPであれば、そこだけブロックされて表示されなくなる可能性があるということです。
特に、WordPressなどのCMSで構築されているサイトでは、サイト内でのリンクの参照先が完結している場合でも、運用や設定の状況によってはこの不都合が起こりやすいです。
 
そうなると、Webサイトを閲覧するお客様は見づらく不信感を抱く恐れもありますし、これはGoogle社が明言をしているわけではありませんが、SEO上も今後なんらかのペナルティが課させることが予想されます。
 
近年、Google社は、見せかけの対応というのを忌避しているように感じます。たとえば、小手先だけのSEOではなく、コンテンツをしっかりと充実してホームページの閲覧者により良い情報を提供していると思われるサイトを優遇したり、SSL/TLSといった通信保護の面でも、実際の運用の中身もチェックしていくといった具合です。
ザナビジョンでは、最新の技術トレンドをキャッチアップして、Web制作に取り組んでいます。
 
お客様側で「専門でないからわからない」、という場面でも、不都合がでないように可能な限りの手段を尽くして、構築にあたらせていただきます。
そうした、土台がしっかりとした環境で、クリエイティブ担当が、デザインやブランディングを展開させていただきます。
 
Wed制作でのご質問は、何なりとお気軽にお尋ねくださいませ。